PTA司会進行!そのまま使える例文と進行のコツ

例文

PTAの司会進行を任されると、「何を話せばいいのか」「進行はどう進めればいいのか」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな不安を解消するために、PTA総会や会議でそのまま使えるフルバージョンの例文をたっぷり紹介します。

開会の挨拶から会長・校長先生へのつなぎ、議長選出や定足数確認、事業報告や会計報告の促し方、そして承認の進め方まで、すべての場面に対応した例文を用意しました。

さらに、スムーズに進行するためのコツや、よくあるトラブル時の対応例も解説しています。

この記事を読めば、初めての方でも安心してPTA司会を務められるはずです。

ぜひこの記事を進行の台本として活用し、落ち着いた声で自信を持って総会を運営してください。

PTA司会進行の役割と基本ポイント

PTAの司会進行は、単なる進行役にとどまらず、会全体の雰囲気を左右する大切な役割です。

ここでは、司会者に求められる基本的な姿勢と、当日までに整えておきたい準備について解説します。

司会者に求められる姿勢と話し方

司会者は会議の流れを円滑に進めるナビゲーターのような存在です。

落ち着いた声で話し、適度に間をとることで、聞き手は安心して耳を傾けられます。

「ゆっくり、はっきり、簡潔に」が司会進行の三原則と覚えておきましょう。

例えば、以下のような導入の一言で雰囲気が柔らかくなります。

例文:「本日はご参加いただきありがとうございます。できるだけ分かりやすく進行してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」

ポイント 具体的な工夫
声のトーン 明るめで、聞き取りやすい高さを意識する
話す速度 緊張すると早口になりやすいため、意識してゆっくり
アイコンタクト 資料や台本だけを見ず、時々参加者を見渡す

当日までに必ず準備しておくこと

本番の安心感は、事前準備で決まります。

特にPTA総会は時間が限られており、抜けやミスがあると全体の進行が滞ってしまいます。

「進行表・資料・会場設備」の3点セットを必ず確認しましょう。

準備しておきたいことの具体例は以下のとおりです。

  • 議題や進行表をあらかじめ読み込み、流れを頭に入れておく
  • 参加人数や委任状の確認をし、定足数を満たすか事前に計算しておく
  • マイク・時計・配布資料など、当日使うものを前日に点検する

例えば、開会前に以下のようなチェックを行うと安心です。

例文チェック:「定足数の確認は済んでいるか」「会長・校長の挨拶順は整理できているか」「議事資料は配布されているか」

こうした事前確認を徹底することで、当日の進行が格段にスムーズになります。

PTA総会で使える司会進行の例文集

PTA総会では、冒頭の挨拶や来賓へのつなぎ、議長選出など、定型的な進行が多くあります。

ここでは、すぐに使える例文をパターン別に紹介します。

そのまま読み上げても安心できるフルバージョン例文も載せているので、初めての方でもスムーズに進められるでしょう。

開会の挨拶例文

まずは会のスタートを切る開会の挨拶です。

場の雰囲気を整えるため、丁寧な言葉を心がけましょう。

例文1:

「皆さま、本日はご多忙の中、PTA総会にご出席いただき誠にありがとうございます。

ただいまより、令和◯年度◯◯小学校PTA総会を開会いたします。

本日の司会を務めさせていただきます、△△でございます。

最後までどうぞよろしくお願いいたします。」

例文2(カジュアルめ):

「お集まりいただきありがとうございます。

これよりPTA総会を始めさせていただきます。

できるだけスムーズに進行してまいりますので、ご協力をお願いいたします。」

開会挨拶のポイント 意識する工夫
感謝の言葉を伝える 「お忙しい中」「ご参加いただき」などを盛り込む
自己紹介をする 「本日の司会を務めます〜」と一言添える
会の開始を宣言する 「ただいまより開会いたします」と明確に言う

会長・校長挨拶へのつなぎ例文

開会挨拶の次は、会長や校長先生の挨拶を案内します。

ここではシンプルに、名前を呼んでつなぐことが大切です。

例文1:

「それではまず、◯◯PTA会長の△△よりご挨拶をいただきます。会長、よろしくお願いいたします。」

例文2:

「続きまして、◯◯小学校校長先生よりご挨拶をいただきます。校長先生、どうぞよろしくお願いいたします。」

議長選出や定足数確認の進行例文

総会を正式に進めるためには、議長選出と定足数の確認が必要です。

少し堅い進行になりますが、あらかじめ例文を準備しておくと安心です。

議長選出の例文:

「次に、議事の円滑な進行のため、議長を選出いたします。

どなたかお引き受けいただける方はいらっしゃいますでしょうか。」

(立候補がなければ)

「それではこちらからお願いをさせていただきます。◯◯年生保護者の△△様、議長をお願いいたします。」

定足数確認の例文:

「ただいまより、本総会の成立について確認いたします。

PTA会員総数は◯◯名、本日の出席者は◯◯名、委任状提出者は◯◯名です。

合計◯◯名となり、規約に定める定足数を満たしておりますので、本日の総会は成立いたしました。」

議事進行から承認までの流れと例文

PTA総会の中心となるのは、事業報告や会計報告などの議事進行です。

参加者に分かりやすく進め、最後に承認を得るまでの流れをしっかり押さえておきましょう。

ここでは、各場面でそのまま使える例文を紹介します。

事業報告や会計報告を促す例文

まずは、前年の活動内容や収支について報告を依頼します。

発表者にスムーズにつなげることで、会議が整然と進みます。

事業報告依頼の例文:

「それでは、令和◯年度の事業報告について、副会長の△△様よりご説明をお願いいたします。」

会計報告依頼の例文:

「続きまして、会計担当の△△様より、会計報告をお願いいたします。」

報告終了後の一言:

「ただいまのご報告、ありがとうございました。」

場面 例文
事業報告 「令和◯年度の事業報告を、副会長△△様よりお願いいたします。」
会計報告 「続きまして、会計担当△△様より会計報告をお願いいたします。」
終了後 「ただいまのご報告、ありがとうございました。」

質疑応答・意見交換での進行例文

報告が終わると質疑応答の時間に移ります。

質問が出ない場合も想定しておくと安心です。

質疑応答の開始例文:

「ここで質疑応答の時間といたします。ご質問やご意見のある方は挙手をお願いいたします。」

質問がなかった場合:

「特にご質問がないようですので、次の議題に移らせていただきます。」

意見が長引いた場合:

「ご意見ありがとうございます。時間の都合上、続きは後日役員会で検討させていただきます。」

採決・承認の進め方例文

最後に、議案を承認する場面です。

拍手で承認を得るスタイルが一般的ですが、挙手や投票の形式を取る場合もあります。

拍手による承認例文:

「令和◯年度の事業報告および会計報告を承認いただける方は、拍手をお願いいたします。」

(拍手)

「ありがとうございます。承認されました。」

挙手による承認例文:

「賛成の方は挙手をお願いいたします。」

(挙手確認後)

「多数の賛成をいただきましたので、承認といたします。」

承認方法 例文
拍手 「ご承認いただける方は、拍手をお願いいたします。」
挙手 「賛成の方は挙手をお願いいたします。」
投票 「投票用紙にご記入いただき、回収いたします。」

スムーズに進行するためのコツ

PTAの司会進行を成功させるためには、事前準備だけでなく、会議中の立ち居振る舞いや時間の使い方も大切です。

ここでは、進行を円滑にするためのコツと、緊張を和らげる話し方の工夫を紹介します。

時間管理と会議のまとめ方

会議は参加者の予定を考慮して、予定時間内に終えるのが基本です。

発言が長引いた場合や話が逸れた場合は、司会者がうまくコントロールする必要があります。

時間管理の例文:

「予定時間も限られておりますので、簡潔にご意見をお願いいたします。」

話をまとめる例文:

「ただいまのご意見を整理しますと、◯◯という点に集約されるかと思います。」

シーン 司会者の声かけ例
発言が長引いたとき 「そろそろ次の方にご意見をいただきたいと思います。」
話が逸れたとき 「一度、議題に戻させていただきます。」
時間が迫ったとき 「時間の都合上、続きは次回に検討させていただきます。」

緊張を和らげる話し方の工夫

初めて司会を務める場合、緊張で声が上ずったり早口になることがあります。

そんなときは、あらかじめ“自分を落ち着ける一言”を用意しておくと安心です。

「深呼吸してから話し始める」だけでも効果があります。

緊張を和らげる例文:

「少し緊張しておりますが、精一杯務めさせていただきますのでよろしくお願いいたします。」

雰囲気を和らげる一言:

「途中で言葉に詰まるかもしれませんが、その際は温かく見守っていただけますと幸いです。」

工夫 効果
あえて笑顔を見せる 場の緊張感をやわらげる
「緊張してます」と一言添える 共感を得られ、場が和む
語尾を下げて話す 安定感が出て、落ち着いて聞こえる

よくあるトラブルとその対応例

どれだけ準備をしていても、PTA総会や会議では思わぬトラブルが起こることがあります。

ここでは、特に起こりやすい3つのケースと、それに対応するための具体的な例文を紹介します。

トラブルは事前にシミュレーションしておくと安心です。

議長が決まらないときの対処法

議長を立候補制にすると、なかなか手が挙がらない場合があります。

そんなときは、柔らかい口調でお願いするのがポイントです。

例文1:

「どなたか議長をお願いできる方はいらっしゃいますでしょうか?」

(沈黙が続いたら)

「もし可能であれば、◯◯さんにお願いしてもよろしいでしょうか。」

例文2(柔らかく):

「少しご負担をおかけしますが、会の進行をお手伝いいただけると助かります。」

状況 対応の一言
立候補がない 「こちらからお願いしてもよろしいでしょうか。」
指名に戸惑う 「ご無理でなければで構いません。」
複数人が候補 「では多数決でお願いできますでしょうか。」

意見がまとまらないときの進行方法

議論が白熱すると、話が長引いて結論が出ないことがあります。

司会者は適切に区切りをつけて整理し、次につなげる役割を担います。

例文1:

「ここまでのご意見を整理しますと、◯◯と◯◯の2つに分けられるかと思います。」

例文2:

「本日は時間の都合上、すべてを決めるのは難しいため、続きは役員会にて検討いたします。」

場面 まとめの言葉
意見が対立 「両方のご意見を尊重し、後日改めて話し合いましょう。」
話が長引く 「一度ここで区切らせていただきます。」
方向性が見えない 「本日は論点を整理する場とさせていただきます。」

定足数が不足した場合の対応

PTA総会では、定足数(会議が成立するために必要な人数)を満たさないと議事を進められません。

そんなときは、冷静に延期や再開催を案内します。

例文1:

「本日の出席者と委任状を合わせても定足数に達していないため、本日の総会は成立いたしません。」

例文2:

「次回改めて開催のご案内をいたしますので、ご理解とご協力をお願いいたします。」

状況 対応例文
定足数不足 「本日は成立いたしません。次回の日程を追ってご案内します。」
急きょ延期 「本日の議案は後日に繰り越します。」
参加呼びかけ 「より多くの皆さまにご参加いただけるようご協力をお願いいたします。」

まとめ:安心してPTA司会を務めるために

PTAの司会進行は、慣れていないと緊張する役割ですが、基本の流れや例文を押さえておけば問題ありません。

この記事で紹介したフルバージョン例文や進行のコツを活用すれば、当日の進行も落ち着いて進められるはずです。

大切なのは「準備」「落ち着いた声」「参加者への配慮」の3点です。

事前に進行台本を用意し、想定されるトラブルに備えておけば、自信を持って進行できます。

また、難しく考えすぎず、参加者と一緒に会を作る気持ちで臨むと、自然に良い雰囲気が生まれます。

成功のポイント 実践のヒント
事前準備 進行表と例文を用意し、会場設備も確認
安心感のある進行 落ち着いた声とゆっくりした話し方を意識
参加者への配慮 意見を整理し、会議を時間内にまとめる

例文まとめの一言:

「本日の総会は以上をもちまして終了いたします。皆さまのご協力に心より感謝申し上げます。」

このような締めくくりの言葉を最後に添えると、司会全体が引き締まります。

自信を持って臨めば、司会進行はきっと成功します。

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