60代から始める年賀状じまい!円満に伝える文例と注意点まとめ

例文

年賀状は日本の伝統的な習慣ですが、近年は「もうやめてもいいかな」と感じる人が増えています。

特に60代を迎えると、体力や経済的な理由、定年や還暦といった人生の節目から、年賀状じまいを考える方が多くなります。

とはいえ「やめる」と伝えるのは難しく、相手に失礼のない言葉選びやマナーが大切です。

本記事では、60代におすすめの年賀状じまい文例をフルバージョンで紹介し、併せて伝える際の注意点や体験談もまとめました。

この記事を読めば、自然で温かい気持ちのこもった「最後の年賀状」を書けるようになり、相手とのご縁を大切に保ちながら新しいつながり方へ進むことができます。

60代で考える「年賀状じまい」とは?

この章では、そもそも「年賀状じまい」とは何か、そしてなぜ60代で考える人が多いのかを解説します。

まずは基本的な意味から確認し、背景や社会的な変化も見ていきましょう。

年賀状じまいの意味と背景

「年賀状じまい」とは、翌年以降は年賀状のやり取りをやめることを相手に伝える、最後の年賀状のことを指します。

ただ単に送らなくなるのではなく、きちんとお別れのあいさつをして関係を円満に続けるための大切なマナーです。

最近では「終活年賀状」と呼ばれることもあり、人生の節目に合わせて多くの人が選ぶようになっています。

呼び方 意味
年賀状じまい 翌年から年賀状を控えることを伝える最後の年賀状
終活年賀状 終活の一環として、年賀状交換を終了するあいさつ状

なぜ60代で区切りをつける人が多いのか

60代は、人生の節目にあたる「還暦」や「定年」を迎える時期でもあります。

これまで築いてきた人間関係を振り返りつつ、新しい暮らし方や交流の仕方を模索する年代です。

体力的な負担郵便料金の値上げなどの現実的な要因も重なり、自然と「年賀状じまい」を意識する方が増えています。

まるで、長年使ってきたランドセルを卒業して、新しい鞄を手にするようなものですね。

年賀状じまいを考える主な理由

ここでは、なぜ多くの60代が「年賀状じまい」を考え始めるのかを具体的に見ていきましょう。

背景には健康や経済的な事情だけでなく、新しい時代ならではの連絡手段の変化があります。

体力や健康面での負担

年賀状を書くには、住所録の整理、はがきの購入、宛名書きなど、多くの工程があります。

年齢を重ねるにつれて細かい作業が負担に感じる方も増えます。

「もう一晩で50枚書くのは無理だな」と感じるのも自然なことです。

定年・還暦など人生の節目

60代は人生の大きな区切りを迎える年代です。

定年や還暦を機に、これまでの習慣を見直して整理する人も少なくありません。

「年賀状じまい」は、その節目を象徴する行為のひとつといえます。

郵便料金や経済的な理由

2024年秋からはがき1通85円となり、出す枚数が多い方ほど負担を感じるようになっています。

毎年100枚以上出していた方にとっては、1万円近い出費にもなります。

「このお金を孫へのお小遣いに回したい」と考える人もいます。

スマホ・SNSなど新しい連絡手段の普及

スマートフォンやLINE、メール、SNSを使えば、手軽に挨拶や近況報告ができます。

写真やスタンプを送れば、より気持ちが伝わることもあります。

昔ながらのはがきから、デジタルツールに移行するのは、自然な流れだといえるでしょう。

理由 具体例
体力・健康 細かい字がつらい、準備が大変
人生の節目 定年、還暦をきっかけに整理
経済的な負担 郵便料金の値上げ、印刷費用
新しい連絡手段 LINE、メール、SNSで代替

60代におすすめの「年賀状じまい」文例集

ここでは実際に使える「年賀状じまい」の文例を、シーン別に紹介します。

フォーマルなものからカジュアルなものまで幅広く揃えているので、ご自身に合ったスタイルを選んでみてください。

定年・還暦を機に伝える文例

定年や還暦は、大きな人生の節目として「年賀状じまい」を伝えるのに最適なタイミングです。

フルバージョン例文:

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

旧年中は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。

さて、私事で恐縮ですが、本年をもちまして定年を迎えることとなりました。

これを節目に、長らく続けてまいりました年賀状でのご挨拶を、本年限りで終えさせていただきたく存じます。

今後は電話やメールなど、より身近な形で交流を続けさせていただければ幸いです。

これまで賜りましたご厚誼に深く感謝し、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

体調や加齢を理由に伝える文例

健康上の事情を理由にする場合は、控えめながらも感謝を強調するとよいでしょう。

フルバージョン例文:

新春のお喜びを申し上げます。

長年にわたり温かいお付き合いをいただき、心より感謝申し上げます。

近年は体調のこともあり、年賀状の準備が難しくなってまいりました。

誠に勝手ながら、本年を最後に年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。

今後は変わらぬご縁を大切に、電話やメールなどでご連絡を取らせていただければと存じます。

皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。

親族に向けた文例(目上/年下)

親族向けは、相手との関係性を踏まえて文面を工夫するのがポイントです。

対象 文例ポイント
目上の親族 「終活の一環」「恐縮ですが」など丁寧な言葉遣い
年下の親族 「これからも近況をメールで」「LINEでやりとりを」など柔らかい表現

目上の親族向け例文:

あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。

私も還暦を迎える年となり、節目の機会として本年を最後に年賀状でのご挨拶を控えさせていただきたく存じます。

これまでのご厚情に感謝申し上げるとともに、今後も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。

年下の親族向け例文:

あけましておめでとうございます。

これまで毎年、皆さんの成長を年賀状で拝見するのを楽しみにしていました。

しかし、筆を執るのが少し難しくなってまいりましたので、本年をもちまして年賀状は終了させていただきます。

今後はメールやLINEなどで気軽にやりとりさせてもらえれば嬉しいです。

友人・知人に向けたカジュアルな文例

友人には、形式ばらずに素直な気持ちを伝えるのが自然です。

例文:

あけましておめでとうございます。

いつも近況をやりとりしてくださり、ありがとうございます。

年賀状のやり取りは、今年で一区切りにさせてもらおうと思います。

これからも変わらず仲良くしていただけたら嬉しいです。

また会える日を楽しみにしています。

寒中見舞いで伝える文例

新年に間に合わなかった場合は「寒中見舞い」で伝えることもできます。

例文:

寒中お見舞い申し上げます。

このたびはご丁寧な年賀状をありがとうございました。

誠に勝手ながら、本年をもちまして年始のご挨拶をどなた様に対しても控えさせていただくことといたしました。

今後は折に触れて、電話やメールでご連絡を差し上げたいと思っております。

どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

失礼にならない年賀状じまいのマナーと注意点

年賀状じまいは「やめます」と伝えるだけでは、相手に冷たい印象を与えてしまうこともあります。

ここでは、相手に不快感を与えず、円満に年賀状じまいを進めるためのマナーをまとめます。

感謝を必ず伝える書き方

最も大切なのは感謝の気持ちを伝えることです。

「長年ありがとうございました」「心より御礼申し上げます」といった一文があるだけで、受け取る側の印象は大きく変わります。

まるで贈り物にリボンを結ぶように、最後に感謝を添えることで文面が温かくなります。

「今後もお付き合いを続けたい」気持ちを添えるコツ

「これからも電話やメールでよろしくお願いします」と伝えると、相手も安心します。

特に親しい友人や親族には「今度会いましょう」と具体的な言葉を入れると効果的です。

お別れではなく新しい関係の始まりだと示すことが重要です。

誤解されないための言葉選び

「みなさまに対して一律に控えさせていただきます」と明記すると、特定の相手だけを避けている誤解を防げます。

また「都合により」「勝手ながら」などの表現を使うと、やんわりと伝えることができます。

逆に「やめます」「必要ありません」といった直接的な言葉は避けたほうがよいでしょう。

良い表現 避けたい表現
「長年のご厚情に感謝し、本年を最後に…」 「もう出しません」
「皆さまに一律でお知らせいたします」 「あなたには送りません」
「今後も変わらぬお付き合いを」 「これで関係を終わりにします」

年賀状じまいを送るタイミングと方法

年賀状じまいは「いつ」「どのように」伝えるかで印象が変わります。

ここでは、代表的な3つの方法について紹介します。

最後の年賀状として伝える場合

もっとも一般的なのは、新年の年賀状に添えて伝える方法です。

通常の年賀状のあいさつ文に「本年を最後に年賀状でのご挨拶は控えさせていただきます」と加えるだけで自然に伝わります。

相手にとっても受け取りやすく、誤解されにくいのがメリットです。

寒中見舞いで知らせる場合

もし年始に間に合わなかった場合は、1月7日以降〜立春(2月4日頃)までに送る寒中見舞いで伝えることができます。

この場合、「遅ればせながら」と一言添えると丁寧です。

年賀状をいただいた相手に対し、お返しの形で伝えられるため、違和感も少なくなります。

メールや電話でフォローする場合

最近では、年賀状じまいをしたあとにメールや電話で直接フォローする方も増えています。

「はがきでは失礼しますが、これからもLINEでやりとりさせてくださいね」と伝えると安心感があります。

大切なのは、年賀状じまい=関係の終了ではなく、新しい形のつながりへの切り替えだと相手に伝えることです。

方法 タイミング 特徴
最後の年賀状 1月1日〜1月7日 もっとも一般的で自然
寒中見舞い 1月8日〜2月4日頃 年賀状をいただいたお返しにも使える
メール・電話 年始後〜いつでも 柔軟で、より親密な伝え方が可能

年賀状じまいのメリットとデメリット

年賀状じまいには良い面もあれば、注意すべき点もあります。

ここでは、両方を整理してバランスよく理解できるようにまとめました。

メリット(時間・費用の節約、人間関係の整理)

年賀状じまいの大きな魅力は負担が減ることです。

準備や投函の時間、印刷代や郵便代といった費用を節約できます。

さらに「年賀状だけの関係」だった知人とのお付き合いを見直し、本当に大切な人との交流に集中できます。

デメリット(誤解や疎遠化のリスク)

一方で、受け取る相手によっては寂しいと感じる場合もあります。

特に年賀状を大切にしてきた世代にとっては、「付き合いをやめたいのかな」と誤解されることもあります。

また、連絡先を伝えないままやめてしまうと、自然に疎遠になってしまう可能性もあるので注意が必要です。

メリット デメリット
時間や手間が減る 相手に寂しさを与えることも
郵便代や印刷代を節約できる 誤解されると不義理な印象になる
人間関係を整理できる 疎遠になってしまう可能性がある

つまり、「負担を減らせる」というメリット「関係が変化する可能性」というデメリットを両方意識することが大切です。

伝え方やフォロー次第で、デメリットを大きく減らすことができます。

経験者が語る「年賀状じまいしてよかったこと・大変だったこと」

実際に年賀状じまいをした人たちは、どんな感想を持っているのでしょうか。

ここでは体験者の声をもとに、良かった点と苦労した点を整理しました。

肩の荷が下りたという声

最も多い感想は「年末年始が楽になった」というものです。

特に毎年100枚以上書いていた人からは、解放感が大きいとの声がありました。

「年末に焦って印刷や宛名書きをしなくてよくなったので、ゆったりとお正月を迎えられるようになった」という意見も目立ちます。

相手の反応で気づいたこと

一方で、「寂しいね」「ちょっと残念」と言われた経験を持つ人もいます。

ただ、その反応をきっかけに本当に大切な人とは別の方法で連絡を続けるようになったというケースもありました。

つまり、関係が切れるのではなく、形を変えて続いていくのです。

工夫して円満に伝える方法

経験者が共通して挙げる工夫は、最後にもう一言添えることです。

「これまでありがとうございました」と書くだけでなく、「また会えるのを楽しみにしています」や「電話でお話ししましょう」と続けると、温かい印象になります。

まるで手紙の最後に小さな花を押し花のように添える感覚ですね。

よかったこと 大変だったこと
年末年始が楽になった 相手から「寂しい」と言われた
気軽にメールや電話で交流できるようになった 最初は伝えるときに気が引けた
本当に大切な人とのつながりが深まった 相手に誤解されないよう言葉を工夫する必要があった

まとめ——60代からの年賀状じまいを前向きに考える

ここまで、年賀状じまいの意味や理由、文例、マナーなどを紹介してきました。

最後にもう一度ポイントを整理してみましょう。

ポイント 内容
意味 最後の年賀状で、翌年以降は控えることを伝える
理由 体力・経済的負担、人生の節目、新しい連絡手段の普及
伝え方 感謝を伝えつつ、今後も関係を続けたい気持ちを添える
タイミング 最後の年賀状、寒中見舞い、メールや電話での補足

60代は、人生を振り返りながら次のステージへ進む大切な年代です。

年賀状じまいは「終わり」ではなく、新しいつながり方の第一歩です。

文例を上手に活用すれば、失礼なく自然に伝えることができます。

そして、電話やメール、SNSなどを通じて、むしろ交流を深められるチャンスにもなります。

これからのご縁を大切にしながら、自分に合った方法で心地よい人間関係を築いていきましょう。

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